
- 年度
- 2026年度
- 大会
- 高専ロボコン2026
- 結果
- 四国地区大会 技術賞
高知Aチーム「放課後維新」のロボットです。雑巾を次々と投げる「連射型」で、雑巾を投げる機構を2つ持っています。
コンセプト
「安定した射出を連続して行い、点数を重ねて勝負する」がコンセプトです。アイデアのポイントは次の3つです。
- 坂本龍馬が愛用した西洋銃をイメージした、連射力の高い投げる機構
- 海援隊の蒸気船「いろは丸」をイメージした、すばやい足回り
- 部のモットー「理論どおりに動けば苦労しねぇよ」をもとにつくった、理論どおりに動くスーパー雑巾専用の機構
ストーリー
放課後のチャイムが鳴る。教室(戦場)に集まった龍馬と仲間たちの手には、雑巾とバケツ。「日本(学校)を今一度、せんたくいたし申候」。幕府(相手)に向かって、雑巾を投げ込む。一投、また一投。連射で得点を積み重ね、この日本(学校)に新時代を切り開く。これが、放課後の小さな維新だ。
プロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイプ | 連射型 |
| 大きさ(スタート時) | 縦930mm × 横960mm × 高さ1150mm |
| 大きさ(いちばん広げたとき) | 縦930mm × 横1100mm × 高さ1700mm |
| 重さ | 30.0kg |
| 投げる機構 | 2つ(ダブルローラー・回転直動) |
| 足回り | メカナムホイール 4輪 |
| 動力 | 24V の LiPo バッテリー × 1本、圧縮空気のタンク(5L) |
| スタート時の雑巾 | 10枚(ローラー7枚・回転直動3枚) |
| モチーフ | 黒い外輪船(黒船) |
| マスコット | 放課後ノ龍馬(ほうかごのりょうま)・土佐ノ隹(とさのすい) |
| チーム | 1〜5年生の16人 |
投げる機構① ダブルローラー
回る2つのローラーで雑巾をはさみ、いきおいよく打ち出します。雑巾を次々と打ち出せるので「連射型」です。上下のローラーは歯車でつながっていて、下にあるモーターで同時に回します。
雑巾はタイミングベルトの上にのせておき、ベルトを回してローラーに送りこみます。機構ごと傾けて投げる角度を変え、飛ぶ距離を調節します。
実験で、投げたときの反動でロボットが揺れて、ねらいがずれることが分かりました。そこで、揺れをおさえる機構を設計しました。ローラーを回すモーターは RS-775 です。
投げる機構② 回転直動
モーターで定荷重バネを引き、そのバネの力で雑巾を回して投げます。定荷重バネは、のびても力がほとんど変わらないバネです。雑巾は2枚の円盤でつかんで回し、雑巾を持つ部分が左右にスライドします。
実験で、雑巾の長い辺が前を向いた瞬間にはなすと、遠くまで飛ぶことが分かりました。ねらう場所によって、雑巾の向きと角度を変えます。
- 固定バケツ:雑巾を縦向きにして、45度の角度で投げる
- 机:雑巾を横向きにして、水平に投げる
- 旗:60度以上の角度で、雑巾を縦向きに回しながら投げる
- 移動バケツ:雑巾を縦向きに回しながら投げる
足回り
4輪のメカナムホイールで、前後・左右・ななめに、向きを変えずに動けます。足回りのフレームを2本足して、強度を上げました。ほかにも、昇降・装填・回収の機構がのっています。
雑巾の回収と装填
回収機構の先には、雑巾をつまむハンドがついています。フィールドに落ちた雑巾を拾えるほか、昇降機構で上がって、固定バケツ①〜③に入った雑巾も回収できます。補充スポットの雑巾は、メンバーが手で装填します。
雑巾を巻きこまないように、足回りにはプラダンの板をつけ、歯車などが出ているところは3Dプリンターでつくったカバーで覆っています。
デザイン
チーム名「放課後維新」にちなんで、維新のきっかけになった黒船(黒い外輪船)がモチーフです。横についている大きな車輪が「外輪」です。土佐犬や土佐和紙など、高知県ならではの文化を多くの人に知ってもらえるよう、分かりやすい飾りにしました。
マスコットは、放課後ノ龍馬と土佐ノ隹。土佐犬に乗った坂本龍馬が、ロボットの椅子に座っています。龍馬は、部のTシャツの柄を取り入れた、高知の伝統的な服を着ています。

試合の作戦(3分間の流れ)
- 0:00 ローラーに7枚、回転直動に3枚の雑巾をセットしてスタート。遠い机か近い机をねらい、1枚でも入ったら残りはバケツへ
- 0:30 雑巾が10枚追加される。まだ入っていない机やバケツをねらう
- 1:00 さらに10枚追加される。まだ入っていない机やバケツをねらい、残りで旗をねらう
- 2:00 得点が2倍になる「スーパー雑巾」で、旗をねらう
点数は、机が20点、旗が100点です。目標は、机に21枚(420点)と旗にスーパー雑巾1枚(200点)で、あわせて620点以上です。
相手の動きに合わせた作戦
- 相手が移動バケツをねらってきたら、横に動いて相手の射程の外へにげる
- 相手が机をガードしたら、ガードされていない側の机をねらう
- 相手がスタートゾーンに戻って装填しているあいだに、後ろ側の投げる機構で相手の移動バケツをねらう
- 雑巾を投げきって時間が余ったら、フィールドに落ちている雑巾を拾って、もう一度投げる
大会の結果
- チーム:高知Aチーム「放課後維新」
- 大会:高専ロボコン2026(第39回)四国地区大会(2026年10月11日、弓削商船高専)
- 競技テーマ:高専杯 雑巾投擲選手権
- 結果:予選1勝1敗。技術賞を受賞
出典
- 機体の紹介と写真:Aチーム「放課後維新」の紹介資料、Aチームのアイデアシート(最終版、2026年8月)
- 大会の結果:課外活動のお知らせ(高知高専)、高知高専 公式 X